Androidなスマートフォンを持っている私ですが、基本的にパソコン人間なので、Windows PCとAndroidとの間でのファイル受け渡しは結構重要なわけです。
今までは『ESファイルエクスプローラ』を使ってAndroidからPCにアクセスしていましたが、ことファイル操作に関して言えばPCと比べAndroidは不便なことこの上ない。
何とかPCからAndroid(のSDカード)にアクセスできないかと思っていた時に見つけたのが今回紹介する『On Air』というアプリなわけです。
このアプリを用いると、WebDAVというファイルシステムを利用してWindows PCからAndroid端末のSDカードに無線LAN(Wi-Fi)経由でアクセスすることができます。
ただ、Windows7のWebDAVサポートには結構厄介な制限があって、単にこのアプリを入れただけでは期待する結果を得られません。
そんなわけで本記事では、「『On Air』を使ってWindows7からAndroidのSDカードにアクセスする方法」を簡単に説明します。
以降の内容を読んで実践するための前提条件は次の通りです。
なお、『On Air』はFTP等もサポートしているので、FTPの利用に抵抗がなければそちらを用いるのもよいでしょう。
この記事を書くにあたって参考にしたページは次の通りです。
まず『On Air (Wifi Disk)』をインストールしてください。
ストアで検索すればすぐ見つかります。
そして起動し、初回の設定を次のように行います。
ここまで終えたら画面中央の電源ボタンをタップします。(2回目以降はこれだけ行えばOKです)
すると画面右下に http://onair@192.168.0.2:8880 のような感じのURL(IPアドレスは環境により異なる)と、4桁の数値=パスワードが表示されます。
Android側で行うことはこれだけです。
Windows7におけるWebDAVサポートの制限は次の通りです。
この辺りの制限を外すためにはレジストリを弄る必要があります。
次のようにしてください。
これでさしたる制限もなくAndroidにアクセスすることができます。 スタートメニューの「ファイル名を指定して実行...」を開いて cmd と入れてOKを押し、出てきたコマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
net use Z: http://192.168.0.2:8880
Z: は現在割り当てられていない任意のドライブ名で、これがAndroidへアクセスするための仮想ドライブとなります。
http://192.168.0.2:8880 は『On Air』に表示されていたURLから onair@ 部分を除いたものです。
すると続けてユーザ名およびパスワードを聞かれるので、ユーザ名に onair 、パスワードに『On Air』で表示されている4桁の数値を入力します。
問題が無ければこれでマイコンピュータにAndroidへアクセスするためのアイコンが追加されます。
Androidへのアクセスを終え、仮想ドライブとの接続を消去したい場合は次のコマンドを実行します。
net use /delete Z:
なお、無線LANルータの設定等でAndroid端末のIPアドレスを固定にしている場合、毎回いちいち接続を消去する必要はありません。
その場合、2回目以降はAndroid側で『On Air』を動作させるだけでアクセス可能になるため、IPアドレス固定がオススメです。