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ロマサガ2リメイク:サラマンシング完全クリア

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ロマサガ2リメイク:サラマンシング完全クリア

この記事はロマサガ2リメイクこと『ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン』のネタバレを大量に含みます。読みたくない方はブラウザバックしてください。
あとRPG好きで未プレイなら今すぐプレイしましょう。

ところで、ゲームカテゴリの記事を最後に書いたのっていつだろうと思ったら10年以上前らしい。怖い。

ということで、10年の沈黙を破ってでも書きたいくらいハマりました。ロマサガ2リメイク。
発売日がHD-2D版ドラクエ3の1カ月前だったこともあり当初はスルーしたのですが、世間の評判がやたら良かったので気になり、ドラクエ3クリア後にSteamで購入。
サガシリーズはサガフロ2とミンサガ(サガフロ1リメイク)しか遊んだことがなく、ミンサガも1周クリアすらしていなかったので、サガの特徴であるフリーシナリオというものにそこまで馴染みもない状態でプレイ開始。

そしたらこれがまぁ面白い面白い。
他のRPGでよくある「いいえ」ループは全く無く自身の選択通りに話が進むし*1、サガフロ2でも楽しかった閃きシステムはやっぱり楽しいし、女の子キャラはみんな可愛いし(重要)で、気付けばオリジナル→ベリーハード→ロマンシングと計3周、240時間超もプレイしてしまいました。

1作品でここまで長時間プレイしたRPGは、ロマサガ2リメイク以外ではFFT(Final Fantasy Tactics)くらいかもしれません。
しかもFFTを遊んでいた子供の頃と違って周囲に目移りする娯楽が溢れている環境でこれなので、本当に化け物じみたRPGでした。

さて、上にも書いたとおり3周目は難易度ロマンシング(2周目以降に遊べる最高難易度)で遊んだわけですが、そこで更にサラマンダーを生存させて冥術を諦めるルートを選択しました。
これは通称サラマンシングと呼ばれるルートで、強力な冥術であるシャドウサーバント(自身の分身を作って与ダメージを2倍にできる)が使えないため、特に下記のボスで与ダメージが足りず相手の攻撃をある程度耐える必要があるなど非常に辛いルートです。

  • 七英雄(ストーリーラスボス)
  • ドレッドクィーン(裏ボス)
  • 七英雄の幻影達(5ターン撃破で特別報酬あり)

…で、記事タイトルにもある通りこのサラマンシングを無事に完全クリアしたので、興奮さめやらぬままこの記事を書いているということです。

「非常に辛い」と書きましたが、とはいえ私もRPGプレイ歴が長く、世界樹の迷宮を始めとした高難度RPGにも慣れています。
七英雄は最初の挑戦で倒せましたし、七英雄幻影の5ターン撃破も一部以外は試行錯誤することでさほど苦労せず達成できました。

しかし、下記の3ボスは本当に辛かった…。(下のボスほどより辛い)

  • ダンターグ幻影 5ターン撃破
  • ドレッドクィーン
  • ワグナス幻影 5ターン撃破

ドレッドクィーンは純粋に強かったです。事前の見切り準備や戦闘中の技・術選択をちょっとでも間違えるとあっさり壊滅します。
とはいえ特にターン数制限があるわけではないので、しっかりリヴァイヴァや光&炎の壁でケアすれば、BPがあるうちはなんとか耐えられます。
超音波とデスレインを同一ターンで使われて絶望したりもしましたけどね…。

問題はダンターグとワグナスの幻影です。
ただ倒すだけならそこまで難しくないのですが、5ターン撃破の条件を満たすとなると途端に難易度が跳ね上がります。
というのもシャドウサーバントの使えない難易度サラマンシングだと、毎ターン連携しないとそもそもHPを削りきれないのです。

毎ターン連携するためには、当たり前ですが毎ターン連携ゲージが溜まっている必要があります。
連携ゲージは2ゲージ分ありますが、普通に連携を使いつつゲージ溜めするだけだと「キャッシュバック」のアビリティがあっても3ターンでゲージ不足になります。
なので「たまに連携消費なし」のアビリティで20%の確率を引き当てなくてはなりません。

更に、5ターン連続で連携するためには、2〜4ターン目のうち2回「たまに連携消費なし」のアビリティが発動する必要があります。
たとえ1ターン目に発動したとしても、2〜4ターン目に1回しか発動しなかった場合は5ターン目にゲージ不足になります。
なぜなら後のターンほど連携人数が増え、その分連携ゲージ溜めに割ける人数が減るためです。
HPがそこまで高くないなら連携人数を敢えて抑えてゲージ溜めに人数を割く手もありますが、この2ボスにそんなことをしていてはHPを削り切れません。

2〜4ターン目のうち2回「たまに連携消費なし」のアビリティが発動する確率は10.4%です。
なら10.4%を引けたら勝ちかというとそんなこともなく、その間ボスの攻撃に回復無しで耐え切る必要があります。
難易度ロマンシングのボスの攻撃力は言わずもがな、ほとんどの攻撃はまともに喰らえば1発KOです。
なので見切り、ガーダー装備(ウィルガード・改)、アビリティ(オートパリィ等)で喰らわないことをお祈りするしかありません。

ダンターグ幻影はまだ楽な方です。ほとんどの攻撃は見切りで対処できますし、暗闇の状態異常も有効です。
ちょうど火が弱点なので、暗闇の追加効果を持つクリムゾンフレアが刺さります。地相による回復も後行ファイアストームで弱点を突きつつ阻止できます。

問題はワグナス幻影です。

  • 見切りで対処できるのは十文字斬りだけ。タンク役以外に攻撃が飛んでくるとガード(40%)を祈るしかない。
  • 天属性の攻撃を使ってくるが、これを無効化できるアビリティは無い。
  • 弱点が斧、小剣、弓、水という微妙なラインナップで、まともにダメージを稼げる弱点は斧くらい。
  • 天地相のままターン終了すると50000もしくは80000も回復されてしまう。一度でも回復されたらまず削り切れない。
    • 斧で弱点を突くなら富岳八景を使いたいが、この技は天属性を含むため自然と天地相になってしまう。
    • 冥属性で打ち消すのは弱点じゃないので微妙だし、そもそもワグナス自身が天属性の攻撃ばかりしてくるので打ち消し切れない。
  • 1ターン目に光の壁Lv2を確定で使う。ターン終了時に全員確実にダメージを受ける。魔法防御が低いと1000以上喰らう。
    • こちらの攻撃より先に光の壁Lv2を使われると与ダメージが半減してしまい、毎ターン連携できたとしてもHPを削り切れない可能性が高まる。
      • サイコバインドによる円範囲攻撃もあるので陣形を「鳳天舞の陣」にしたいところだが、この陣形は素早さが下がってしまい1ターン目に先行される可能性が高まる。
  • 4ターン目に光の壁Lv2、ギャラクシー、クリムゾンフレアのいずれかを高確率で使ってくる。クリムゾンフレア以外が来たらほぼ詰み。
  • 暗闇の追加効果がある全体攻撃術ライトボールをちょくちょく使ってくる。
    • 与ダメージを稼ぐための装備にしていると暗闇対策が間に合わず、物理攻撃キャラが暗闇にされて攻撃をミスることがある(連携中でもミスる)。もちろん一度でもミスったら削り切れない。
    • そもそも連発されて誰かしらがHPを削られ切ってしまうこともある。
  • ここまでの条件をなんとかクリアしても与ダメージが下振れすると削り切れないことがある。(3敗)

うーん、ヤバい。でも本当にギリッギリで削り切れるHPになっているところが憎たらしい…。
私は下記のようなメンバー&構成でなんとか5ターン撃破しました。

  • 陣形 : チャームドライブ
    • 素早さを高めつつ、タンク役に攻撃を集中させやすく、円範囲攻撃がタンク役に来ても他を巻き込まない優秀な陣形。
    • ガード率や円範囲攻撃への対処では「鳳天舞の陣」の方が優秀だが、1ターン目に先行で光の壁Lv2を使われないために素早さが必要なのでこちらを採用。
  • メンバー1人目 : 最終皇帝(女)
    最終皇帝(女) 装備 最終皇帝(女) 技・術 最終皇帝(女) アビリティ
    • タンク役。
    • 毎ターン連携でクリムゾンフレアを撃つ。防御を捨てて魔力37まで上げているが、それでも稀に99999ダメージに届かないことがある。
      • 腕力に寄せて斧で攻撃することも考えたが、暗闇の影響を受けない術を使う方が安定すると判断した。
    • アビリティは「キャッシュバック」よりも「狙われ率アップ」あたりを付けたかったが、イーリスの行動順調整の都合上こうなった。
  • メンバー2人目 : 忍者
    忍者 装備 忍者 技・術 忍者 アビリティ
    • 純粋な火力役。ひたすら炎鱗の斧で富岳八景するだけ。
    • 連携しない時の富岳八景は40000〜60000ダメージでかなり幅があるため、下振れしないように祈る必要がある。連携時は99999ダメージ安定。
    • 皇帝より先に行動してしまうと1ターン目の連携の邪魔になるため、フェザーブーツは装備しない。
    • 皇帝にワグナスの攻撃を集中させるため、「ハイドスタンス」を付けて前列に配置。
    • 「全基礎能力+1」と「ファインアタック」はどちらにするか悩んだ。後者は光の壁Lv2のせいで1ターン目しか効果が無いが、与ダメージ10%アップは魅力的。
      2ターン目にも連携参加しない可能性があるため前者を取ったが、どちらでも良かったかも?
    • 暗闇対策できていないので、ライトボールによる暗闇が敗因になりがち。とはいえここから削れる装備もないので祈るしかない。
  • メンバー3人目 : 帝国鍛冶職人
    帝国鍛冶職人 装備 帝国鍛冶職人 技・術 帝国鍛冶職人 アビリティ
    • 火力役および1ターン目のデバフ役。
    • 1ターン目に傀儡の棍棒でウォータームーンを使い魔力を下げる。
      これにより光の壁Lv2のダメージが600〜700程度まで抑えられ、以降ライトボールを連発されても耐えられる可能性が高くなる。
    • 2ターン目以降は忍者と一緒に炎鱗の斧で富岳八景。
    • 皇帝にワグナスの攻撃を集中させるため、「狙われ率ダウン」を付けて前列に配置。
    • 「ジャイアントキラー」は腕力よりも素早さを補うことが主目的。「ポーカーフェイス」で暗闇対策。
  • メンバー4人目 : 宮廷魔術士(女)
    宮廷魔術士(女) 装備 宮廷魔術士(女) 技・術 宮廷魔術士(女) アビリティ
    • 後行ファイアストームでの地相消し役。最重要と言ってもいい。
    • 最強の帽子・改の装備重量により行動速度を4まで下げ、ほぼほぼワグナスより後に行動できるようにしている。それでもたまに先行してしまうが。
    • 毎ターン連携していると4ターン目に5連携できるが、4連携+ファイアストーム(地相消し)の方がダメージを稼げるため、連携に参加するのは5ターン目だけ。
    • 「オールウィーク」でファイアストームを弱点扱いして連携ゲージも溜める。
    • 「攻撃術の心得」と「クリティカル」で少しでも与ダメージを稼ぐ。
  • メンバー5人目 : イーリス
    イーリス 装備 イーリス 技・術 イーリス アビリティ
    • 連携アビリティ役。毎ターン連携でクリムゾンフレアを撃つ。
    • 毎ターン連携する都合上、特に1ターン目は1〜2番目に行動しなければならないが、それを安定させるための装備とアビリティの構成に一番悩まされた。
      1. 最初はフェザーブーツ・改装備で試行していたが、連携時の与ダメージが90000を切ることすらあり、HPを削り切れない要因になってしまっていた。
      2. マジックブーツ・改に変更して与ダメージはある程度安定したが、今度は行動速度が微妙になり忍者や鍛冶職人に順番を抜かされがちに。
      3. 特に1ターン目が安定しなかったため、「キャッシュバック」を皇帝に受け持ってもらって「先手必勝」を付けるに至った。

ダンターグ幻影とワグナス幻影の5ターン撃破の動画をX(旧Twitter)にアップロードしています。Xの時間制限のために1.3倍速にしていますが。
なお、ダンターグ幻影戦は上記のワグナス幻影戦とはまったく違う戦術となっています。あと運が良すぎた…。

ちなみに、前述した他のボスもすべて上記のパーティメンバーで撃破しています。ワグナス幻影戦以外はイーリスがタンク役ですけどね。
単に撃破するだけならもっと特化したメンバーにする手もあると思いますが、お気に入りのメンバーで倒したかったのでこれで満足しています。

なんだか思いの丈を書き殴ったらものすごく長文になってしまった…。
まぁそれだけ面白かったということで、今後ロマサガ3のリメイクなどにも期待してしまいますね。

Category: [ゲーム] - 2025-01-26 09:48:37

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*1 実際はある程度流れが決まっているイベントも多いようだが1周目では全くそんなことを感じなかった。